石の拳と愛の拳
2020.08.26
デビューから連戦連勝で一気にスターダムに駆け上がった武尊選手とこちらも圧倒的な勝率ながらも10年の月日を要した「石の拳」レオナがタイトルマッチにてぶつかります。
レオナは当初ニコラスペタス先生に傾倒しその後ニコラス先生を介して私の師匠でもある半澤先生の元で稽古を積んできました。レオナがはじめて出場したアマチュア大会は当時ニコラス先生が開設された格闘家の虎の穴「A・Eファクトリー」にて行われ、その際のレオナの対戦相手が私の生徒であったということも非常に思い出深くその後もレオナの成長を常に見てきました。今では私の弟子となる賢一も週に一度レオナと練習を共にしており、私と賢一の子弟共に半澤先生のお世話になっています。
武尊選手とレオナはここまで互いに実績を出しながらも両極端とも取れる歩みを見せてきました。遡れば10年前に新空手で二度対戦している両名。公式では1勝1敗であったかと思いますが、レオナの1敗については確か優勢のなか金的で反則減点をとられ負けであったかと・・・アマチュア時代の結果は何も参考にならないという意見もありますが、どうしても呼吸の読めない相手というのは存在し、武尊選手からしてみれば間違いなくレオナはその手のタイプであり、またそんなレオナが最強の挑戦者であることは間違いありません。
いつも試合は客観的に資料として見る会長ですが今回ばかりは気持ちが入ります。
レオナ!勝て!
追記
大島健太氏のコラム「レオナ物語」にて先日お亡くなりになられたレオナのお母さんの記事が掲載されています。ご夫婦で建設業に携わり、真っ黒に日焼けしたレオナのお母さんの顔や手がとても印象的であったことをよく覚えています。「石の拳」と言われる息子を持つこれまた戦う母親の「愛の拳」強烈な記事ですが、是非ご一読下さいませ。