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不勧善懲悪

2015.08.14

入野ジム 長谷部です。

善と悪、正義と不義、簡単に分けられるほど世の中単純ではない。
立場、状況によって、それの意味は変わってしまう。

現場で従業員からの不満が耳に入ってくる
不思議なのは直接言われるのではなく人づてに耳に入ってくる。

あの人と、あの人がこう話していた・・・あの人がこう言っていた・・・など
当時、まだ純粋さが残っていた私は(今はドロドロ)
この機会に一度全員の意見を聞いてみようと思いアンケートをとる事にした。

些細なことでもいい何か現場改善のヒントになれば・・・
今まで気がつかなかった問題点も見えて来るだろう。

結果・・・誰一人アンケートに答える者はいなかった。

自分の犯した過ちに気づく・・・

この人達はお互いに不満を言い合いガス抜きをしているのだ
決して、それを公にしたり生じる大きな変化を望んではいない・・・
影で 「余計なことしやがって・・・」 そう言っていただろう

皆の気持ちを読み取れなかった事に反省した・・・。

嫁さんの国では学校にも行けず日々の生活に困っている子供達が多くいる。
かわいそう・・・と思い一人に何かあげようものなら、すぐに周りを囲まれてしまう
どこにこんなに隠れていた・・・と思えるほど集まってくる。

「俺にもくれ!」 「なぜ俺たちにはくれないんだ!」

そして仲間同士で争いが起きてしまう・・・。

全員に分け与えるか・・・何もしないか・・・どちらかしかない
中途半端な善意は、かえって彼らを不幸にしてしまう。

本当なら学校へ通い勉強し友達と遊び夜は家族と過ごす方がいい・・・
誰もが分かっているがどうする事も出来ないのが現実
ただただ心の中で思うのだ 「・・・うまく生きろ・・・」 と

こんな話を聞いた

日本人が多いこの国では、日本人用の墓地がある
ここに彼らはよく集まる。

お墓参りでお供え物をする習慣があるのを知っているのだ
姿は見せないが供えた花などは数歩進んで振り返ると既に無くなっており
それを墓地入口の路上で売ってお金にしている。

しかし 「お供え物に手をつけるなどけしからん!」 と、怒るわけではない

「お前たち・・・帰るまで待てないのか?」・・・この国らしい対応だ

お父さんは、お墓参りの後そこにいるであろう彼らに
「お~い、少しだけ我慢するんだぞ~」 そう言って立ち去るのだそうだ
それも含めてのお墓参りなのだろう。

私は、この話が好きだ・・・うまく説明出来ないが、このゆる~い感じが好きだ。

人によって、それぞれの解釈があるだろう・・・それでいい

善と悪、正義と不義、簡単に分けられるほど世の中単純ではない。

そもそも完璧な人間なんていない(・・・と思う)

誰しも周りに少なからず迷惑をかけながら生きている・・・だから感謝の気持ちを忘れない

この人達の”許す”という気持ちで日々生かされているのだから・・・




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