入野ジム　長谷部です。
子供の頃から一人で居ることが好きだった
夏には人気のない空き地でボーっと入道雲を眺めるのが好きだったし
授業中には、いろいろな物語を想像し　その世界を広げていった。
時には教科書の隅に一枚一枚　絵を描きパラパラめくって動き出す
パラパラマンガもやっていた。
この出来映えがなかなか好評で周りから依頼が来たこともある
黒板には目もくれず夢中で創作活動に励んだ。
おかげで成績の方は悲惨なものだったが
あいつのパラパラマンガは凄いと一部の人には言われていたので
それなりの足跡は残せたのではないかと勝手に思っている。

たまにテレビを見ると相変わらず携帯関係のCMが目につく
娘達もまるで体の一部のように肌身離さず持ち歩き
誰かと連絡を取り合っているのか何をしているのか分からないが睨めっこをしている
そんなに誰かと何かと繋がっていたいのだろうか
一日中、誰にも会わず話をしなくても平気な人間には、いまいちピンとこない
（自分がおかしいのは十分わかっています）
そして外食をすれば料理をパシャリ、デザートをパシャリ撮影会が始まる
挙げ句の果てに
「お父さん！ちょっと邪魔！」（やかましい！）
驚くほど沢山の画像が保存されている　しかもとても鮮明に
最近カメラで写真を撮っている人をあまり見なくなったが、それもうなずける。
これは凄いと思うが欲しいとは思わない
なぜなら私には、お金やバッテリーの要らない記録媒体を持っているからだ。
たまに友人達と昔話をすればその時の光景が鮮やかに蘇る
心の中に保存された大切な思い出は、けして劣化することも流出することもない

ファッションなどの流行は２０年周期で繰り返されると聞いたことがある
この先、携帯を持たないことがトレンド・・・なんて日がひょっとしたら来るかもしれない
そうなれば当然その草分け的存在の私に注目が集まることだろう。

・・・そんなわけないか・・・妄想しながら夜はふける