天馬空を行く
2016.06.18
入野ジム 長谷部です
器の小さいオジさんの話。
冷たい飲み物を買いにコンビニへ立ち寄る
そしてレジ横にあるオジさんの体を蝕むホットスナックコーナーより
フランクフルトを注文(この誘惑にはいつも勝てない)
このあと可愛らしい店員さんが驚きの一言を放つ
「袋ご一緒でもよろしいですか?」
・・・言葉を失う・・・
「いいわけないだろ!よく見ろホットスナックだ!ホットだホット!それをキンキンに冷えた飲み物と一緒にすればどちらもヌルく気持ち悪い感じになってしまうだろう!」
心の中で叫びながら
「いや、別にしてください」(とても丁寧な口調で)
「はぁ・・・」 明らかに不満そうな表情
おそらくレジ袋を無駄に使わないようマニュアルがあるのだろう
彼女はしっかりと仕事をしている
その目には地球環境を考えない無神経なオジさんと映ったかもしれない
駅へ行くため時々バスを利用する事がある
いつもガラガラなのだが、その日は少し雰囲気が違っていた
ドアが開いた瞬間言葉を失う・・・
通路にビッシリと女子中学生が並ぶ・・・これに乗らなければ約束の時間に遅れてしまう
強引に乗り込むがドアの開閉もままならないほどのすし詰め状態だ
人混みが苦手な人間にとって最悪な環境しかも周りは女子中学生・・・
逃げ出したい気持ちで一杯になる中、ふと疑問が生じる
この先バス停に人がいたらどうするんだ?
しかし満杯だからといって無視して通り過ぎる訳にもいかない・・・当然そうだろう
バスが止まりドアが開く・・・たのむ乗らないでくれ・・・器の小ささが露呈してしまう
ただ急いでいるのは皆同じ
乗ってきたのは可愛いOLさん・・・さらに窮地に追い込まれる
運転手は無言のままミラーで中の様子を伺うだけ
「大変混み合っております、お気お付け下さい」
とか、何か言ってくれてもいいのに・・・心の中で叫ぶ
バスは動き出し目の前のOLさんの髪がなびく
「・・・いい香りだ・・・」
はっ、いかんいかん!集中するのだ
「オジさん・・・触ったでしょ!」
この一言で人生が終わってしまう
両手を近くの手摺にもっていく実に奇妙な恰好になってしまうが
変態オジさんのレッテルを貼られるのは困る
「駅まであとどのくらい?」
後ろの女子中学生から絶望的な会話が聞こえる
緊張と脇腹がつりそうなのを耐えながらの移動時間は途方もなく長く感じた
コンビニの店員さんもバスの運転手もマニュアル通りしっかりと業務をこなしている
間違ったことはしていない
ただ、そこにほんの少し心が加わるだけで印象が変わってくるのではないかと思ってしまうのである
間違ったことはしていない、と、正しいことは決してイコールではないんじゃないか?
そう感じる出来事だった。
人の目を気にすることなく足枷もなく自由に生きたいと夢見る
器の小さいオジさんの話・・・。
器の小さいオジさんの話。
冷たい飲み物を買いにコンビニへ立ち寄る
そしてレジ横にあるオジさんの体を蝕むホットスナックコーナーより
フランクフルトを注文(この誘惑にはいつも勝てない)
このあと可愛らしい店員さんが驚きの一言を放つ
「袋ご一緒でもよろしいですか?」
・・・言葉を失う・・・
「いいわけないだろ!よく見ろホットスナックだ!ホットだホット!それをキンキンに冷えた飲み物と一緒にすればどちらもヌルく気持ち悪い感じになってしまうだろう!」
心の中で叫びながら
「いや、別にしてください」(とても丁寧な口調で)
「はぁ・・・」 明らかに不満そうな表情
おそらくレジ袋を無駄に使わないようマニュアルがあるのだろう
彼女はしっかりと仕事をしている
その目には地球環境を考えない無神経なオジさんと映ったかもしれない
駅へ行くため時々バスを利用する事がある
いつもガラガラなのだが、その日は少し雰囲気が違っていた
ドアが開いた瞬間言葉を失う・・・
通路にビッシリと女子中学生が並ぶ・・・これに乗らなければ約束の時間に遅れてしまう
強引に乗り込むがドアの開閉もままならないほどのすし詰め状態だ
人混みが苦手な人間にとって最悪な環境しかも周りは女子中学生・・・
逃げ出したい気持ちで一杯になる中、ふと疑問が生じる
この先バス停に人がいたらどうするんだ?
しかし満杯だからといって無視して通り過ぎる訳にもいかない・・・当然そうだろう
バスが止まりドアが開く・・・たのむ乗らないでくれ・・・器の小ささが露呈してしまう
ただ急いでいるのは皆同じ
乗ってきたのは可愛いOLさん・・・さらに窮地に追い込まれる
運転手は無言のままミラーで中の様子を伺うだけ
「大変混み合っております、お気お付け下さい」
とか、何か言ってくれてもいいのに・・・心の中で叫ぶ
バスは動き出し目の前のOLさんの髪がなびく
「・・・いい香りだ・・・」
はっ、いかんいかん!集中するのだ
「オジさん・・・触ったでしょ!」
この一言で人生が終わってしまう
両手を近くの手摺にもっていく実に奇妙な恰好になってしまうが
変態オジさんのレッテルを貼られるのは困る
「駅まであとどのくらい?」
後ろの女子中学生から絶望的な会話が聞こえる
緊張と脇腹がつりそうなのを耐えながらの移動時間は途方もなく長く感じた
コンビニの店員さんもバスの運転手もマニュアル通りしっかりと業務をこなしている
間違ったことはしていない
ただ、そこにほんの少し心が加わるだけで印象が変わってくるのではないかと思ってしまうのである
間違ったことはしていない、と、正しいことは決してイコールではないんじゃないか?
そう感じる出来事だった。
人の目を気にすることなく足枷もなく自由に生きたいと夢見る
器の小さいオジさんの話・・・。