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石ころとダイヤモンド

2016.12.31

2つの石ころのお話。
大きな石ころが言った
「こんにちは、君は何処から来たの?」
小さな石ころが答えた
「こんにちは、枝の形がすこし怖い大きな木がある所から
風や川の流れに乗ってゆっくりゆっくり降りてきた・・・君は?」
「ぼくは、ずっと前からここにいる そしてこれからもずっとずっとここにいる。」
「こんな静かな所にいて退屈じゃないの?」
「シゲキのある毎日より平凡で退屈な方がぼくは好きだ・・・
雨上がりに木漏れ日がつくる光のカーテンを静かに眺めていたい」
「君は少し変わっているね・・・ぼくには夢がある風や川の流れに聞いたんだ
時間をかけゆっくりゆっくり磨かれ、やがて宝石になった石の話を・・・
だからのんびりなんてしてられないんだ。」

すこし考えてから大きな石ころが言った
「君は、宝石になりたいの?なら止めた方がいい」
驚いた小さな石ころが答えた
「どうして?宝石は人を幸せに出来るじゃないか」
「ぼくたちが周りに出来ることなんてたかがしれてる
ぼくに出来るのは、せいぜい落ち葉が川岸で止まらぬ様川の流れを少し変えるくらい
でも、行き先の変わった落ち葉が幸せになるかどうかは分からない・・・それは、また別の話
宝石も同じ事、人は喜ぶかもしれないけれど その先幸せになるかどうかは、また別の話
それにもし風や川の流れが石を自分たちの力で宝石にしてあげたと考えているのなら
それはとんでもない思い上がりだよ
宝石は、もともと宝石なんだ石ころをいくら磨いても宝石にはならない」
「君は、救いようのない話をするね」
「救いようのない話だろ・・・でもこれが現実さ」

「ぼくは、今まで無駄な時間をすごしてきたのかな?」
「そんな事はないよ失敗するのがイヤだから失敗しそうな事から逃げているズルいぼくと比べたら
君は凄いよ、別に宝石になる必要なんてない
風や川の流れに磨かれてとても綺麗な表面になった君を人が水切りをして遊んでくれるかもしれない
そこに絵を描いて楽しんでくれるかもしれない・・・そう考えるとワクワクしないかい?」
「そう考えるとワクワクするね」
「でも、このあたりで人を見たことは無いけどね・・・」

小さな石ころが言った
「君は、救いようのない話をするね」
大きな石ころが答えた
「救いようのない話だろ・・・でもこれが現実さ」
なぜか互いに笑った・・・。

入野ジム   長谷部






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