・・・長谷様ですね・・・長谷川様？・・・・
いえ・・・長谷部です・・・こんなやりとりをよくする。
滑舌が悪い為、相手は聞き取りにくい様だ
デリバリーピザをたのんだ時
「長谷部です長谷・部！・・・部です！」
強調して注文すると届いたピザの伝票には
ハセベエ・・・と書いてあり「越後屋かよ！」
と娘から分かりにくいツッコミを受けた
おそらくワザとだろう・・・おのれ～ピザ屋の店員め
しかし少し面白かったので許す事にした
その伝票は今も冷蔵庫に貼られている・・・。

オジさん歴も長くなると腹が立つ事もそうそう無い
その中で面白い事がないか探してしまう奇妙な思考回路に自分でも困惑するばかりだ
心配なのはそれに比例して興奮や喜びといった感情の変化も少なくなっている
やはり人として大切な何かが壊れているのか・・・
まあ人間ほどほどに壊れていて、ほどほどに変態・・・その方が人生楽しいじゃないか！
そう強引に自己肯定していたある日
仕事でトラックの集荷作業を手伝いに行くと、そこには小柄な女性ドライバーが
今は珍しい事ではないと知っていたが間近で見ると思った以上に小さい
その時、何かのスイッチが入る
レンタルに行ってもアダルトゾーンに入る気もせず
コンビニでエロ本を立ち読みしてもサラサラとめくり袋とじにも興味を示さなくなった
私の心が突然ときめいてしまったのだ
オジさんが、ときめく、などというワードを使い気分を害した人もいるだろうが許して欲しい
しかし、ときめいてしまったのだから仕方がない
聞けば全国を廻り年間ほぼトラックでの生活なのだそうだ
そんなワイルドな生活をしている為おそらく何かしらのフェロモン的な物を発しているのだろう
大型トラックを乗りこなし１０ｋある荷物をパレットに積み替えフォークリフトを荒々しく運転する
「う～む・・・抱かれたい」（なぜか受身）
農家さんから果物をご厚意でいただくと
「やった～！」　小さくガッツホーズ
「う～む・・・抱かれたい」（分からないが、なぜか受身）
しばらく心の奥底で鳴りをひそめていた壊れた部分・・・
学生時代、内気で女子に話しかける度胸もなく遠くからイヤラシイ目で凝視していた
そんな壊れた部分をビシビシと刺激してくれるのだった
いかん！本能の赴くままそれを開放してしまえばきっと犯罪者になってしまう・・・危ない危ない

しかし暗黒の学生時代、その記憶が少しよみがえり気分はかなり沈んだ
重い足取りでジムに向かう・・・そこには
息が上がりフラつきながら練習メニューをこなし
ボディー打ちで悶絶し股割りで断末魔の叫びを上げ最後にダメ押しのサーキットトレーニング
なぜか全員ニヤつきながら、むやみに体を痛めつけるオジさんの集まり・・・
少しほっとした・・・なんだこんな身近なところに仲間がいたじゃないか

皆ほどほどに壊れていて、ほどほどに変態・・・いや、ド変態だ！
「おいおい、俺はそんなにエレクトしていないぞ！」
怒り出すメンバーもいるだろうが諦めてほしい・・・全員ド変態・・・そう決めたのだ

さあ、あなたも心の奥底に眠るパンドラの箱を開いてみませんか？・・・
興味のある方はぜひ、入野ジムまでお越し下さい。

これをオヤジメンバーが見ないことを祈る・・・