シュール レアリズム
2017.12.04
今日は何か良い事でもあるかな?
寝ぼけながらも毎朝そう思い、長谷部と書かれたタイムカードを押す。
・・・が・・・すぐにそんな事は忘れてしまい
バタバタしながら業務をこなし帰宅途中、家に帰ってからも
電話やラインで仕事のやりとり・・・
知らぬ間にイスに座りながらウトウトしてしまい
気がつけば30分たっている。
イカンイカン!・・・
最近、有意義な時間の使い方をしていないな・・・
そそくさと着替え軽く走りに出かける。
体重い、ヒザ痛い、というか体中の可動部分が痛い
寒くなるとなおさらだ
途中、交差点で子犬の散歩をしているオジイチャンと信号待ち
そこへ自転車に乗った女子高生が現れると子犬は突然興奮しだし
女子高生に飛びつこうとしている
リードを引っ張りながら
「ごねんね~この子、人が好きだもんでね~」 と、オジイチャン
「へ~そうなんですか~」 と、女子高生
・・・おいおい・・・
こいつ今まで横にいたオレにはまったくの無関心だったくせに
オネエチャンが来たとたんカワイイ子犬感だしやがって
リードが無かったら完全に太ももに行こうとしてるじゃないか!
騙されないぞ、オレはお前の心の闇を見抜いている
・・・まあ・・・分かるけどね・・・
信号が変わり再び走り出す
やっぱり体重い、ヒザ痛い、というか体中の可動部分が痛い
くだらない妄想に耽っても痛みが紛れることはなく
シャワーを浴びる前、鏡に映る覇気のない自分の顔を見て肩を落とす・・・
「・・・ん?・・・」
背中に何かついている
左の肩甲骨のあたり・・・何かある
「なんだこれ?」
ちょうど手の届かない場所にある突起物をよく見るため
体をひねり手をまわし肩と腰が痙りそうになる
誰かに見てもらおうと上半身裸のまま娘の部屋に突入
「え!・・・なに!・・・なに!・・・」
「ちょっと、これ見てくれ」
「・・・あ!・・・何かある・・・」
「そうだろ、これ、ひょっとして、あの有名なやる気スイッチかな?」
「・・・・あ”?・・・・」
「触るんじゃないぞ!何が起こるか分からないから!」
「・・・はいはい・・・」
顔に濡れたテッシュみたいな物を貼り付けて
表情が分かりにくくなっているにもかかわらず呆れているのが分かる
部屋を去った後
「お~い、また変なこと言い出してるぞ~」
「いいのよ、ほっとけば」
遠くで交わされる娘と嫁さんの会話
やつらは事の重大さに気がついていない
神様は何故私にこのスイッチを授けたのか?
いざという時、これを使って人助けをする・・・そんな正義感は持ち合わせていない
しかも自分でスイッチを押せない以上誰かに頼まなければいけない
その、いざという時
「ちょっと、ここ押してくれませんか?」
上半身裸のオジサンが背中を向けながら近づいてきたら
みんな悲鳴をあげて逃げるだろうし間違いなく通報される
それに、これが本当にやる気スイッチならばいいが
違うスイッチが入りオネエチャンの太ももに飛びつきでもしたら
・・・もう凶悪犯罪者である
いかん!これを人前で使うにはあまりにもリスクが高すぎる
一生封印したほうがよさそうだ・・・
気がつけば薄暗い部屋で一人妄想に耽り一時間・・・
久しぶりにとても有意義であった。
寝ぼけながらも毎朝そう思い、長谷部と書かれたタイムカードを押す。
・・・が・・・すぐにそんな事は忘れてしまい
バタバタしながら業務をこなし帰宅途中、家に帰ってからも
電話やラインで仕事のやりとり・・・
知らぬ間にイスに座りながらウトウトしてしまい
気がつけば30分たっている。
イカンイカン!・・・
最近、有意義な時間の使い方をしていないな・・・
そそくさと着替え軽く走りに出かける。
体重い、ヒザ痛い、というか体中の可動部分が痛い
寒くなるとなおさらだ
途中、交差点で子犬の散歩をしているオジイチャンと信号待ち
そこへ自転車に乗った女子高生が現れると子犬は突然興奮しだし
女子高生に飛びつこうとしている
リードを引っ張りながら
「ごねんね~この子、人が好きだもんでね~」 と、オジイチャン
「へ~そうなんですか~」 と、女子高生
・・・おいおい・・・
こいつ今まで横にいたオレにはまったくの無関心だったくせに
オネエチャンが来たとたんカワイイ子犬感だしやがって
リードが無かったら完全に太ももに行こうとしてるじゃないか!
騙されないぞ、オレはお前の心の闇を見抜いている
・・・まあ・・・分かるけどね・・・
信号が変わり再び走り出す
やっぱり体重い、ヒザ痛い、というか体中の可動部分が痛い
くだらない妄想に耽っても痛みが紛れることはなく
シャワーを浴びる前、鏡に映る覇気のない自分の顔を見て肩を落とす・・・
「・・・ん?・・・」
背中に何かついている
左の肩甲骨のあたり・・・何かある
「なんだこれ?」
ちょうど手の届かない場所にある突起物をよく見るため
体をひねり手をまわし肩と腰が痙りそうになる
誰かに見てもらおうと上半身裸のまま娘の部屋に突入
「え!・・・なに!・・・なに!・・・」
「ちょっと、これ見てくれ」
「・・・あ!・・・何かある・・・」
「そうだろ、これ、ひょっとして、あの有名なやる気スイッチかな?」
「・・・・あ”?・・・・」
「触るんじゃないぞ!何が起こるか分からないから!」
「・・・はいはい・・・」
顔に濡れたテッシュみたいな物を貼り付けて
表情が分かりにくくなっているにもかかわらず呆れているのが分かる
部屋を去った後
「お~い、また変なこと言い出してるぞ~」
「いいのよ、ほっとけば」
遠くで交わされる娘と嫁さんの会話
やつらは事の重大さに気がついていない
神様は何故私にこのスイッチを授けたのか?
いざという時、これを使って人助けをする・・・そんな正義感は持ち合わせていない
しかも自分でスイッチを押せない以上誰かに頼まなければいけない
その、いざという時
「ちょっと、ここ押してくれませんか?」
上半身裸のオジサンが背中を向けながら近づいてきたら
みんな悲鳴をあげて逃げるだろうし間違いなく通報される
それに、これが本当にやる気スイッチならばいいが
違うスイッチが入りオネエチャンの太ももに飛びつきでもしたら
・・・もう凶悪犯罪者である
いかん!これを人前で使うにはあまりにもリスクが高すぎる
一生封印したほうがよさそうだ・・・
気がつけば薄暗い部屋で一人妄想に耽り一時間・・・
久しぶりにとても有意義であった。