自分の良いところ聞かれたら口ごもってしまうが
悪いところならいくらでも言える。
ずぼら、がさつ、臆病、出不精、
少し・・・いや、かなりの変態・・・おっと
新年早々こんな後ろ向きな話をするものではない。

実家で久しぶりに兄と酒を飲みながらゆっくり話をした
話といっても長谷部家で政治、経済など知的な話題が出るはずもなく
兄から受けた多種多様なイタズラの話で二人腹を抱えて笑う
そこで自分がカマキリをペットのしていた事を思い出した。
私は虫が嫌いだ、大嫌いだ、見ると鳥肌が立つし
耳元で羽音がすれば「キャ！！」と乙女の様な悲鳴を上げてしまう
なのに・・・カマキリだけは違う。
今では見かけることも少なくなったが
時々マンションの壁に止まっている姿を見つけると
時間を忘れて観察してしまい目の前に指をチラつかせ
攻撃態勢をとらせたりしながら「おお～かっこいいね～」
とても感動してしまう。

大の虫嫌いな人間おも惹きつけてしまう魅力はどこにあるのか？
攻撃力が高く昆虫最強の狩人と呼ばれる反面
装甲が薄い為、防御力はとても低い敵の反撃でやられてしまう事もある
羽があるのに飛ぶことが上手くないなどダメな部分も多い
考えてみればこんな私でも背後から攻めれば思いのほか
簡単に捕まえることが出来る
逆にそんなマヌケな一面をみせる所が好きなのかもしれない。
余分な物を削ぎ落とし獲物を捕食する為だけに特化したフォルム
その潔さには感服する

そうなのだ、悪い所だらけでもかまわない
今更何でもそつなくこなせる人間になど、なれるはずもないのだから
カマキリの様に特化した何かを見つけ出せば良いのだ
そうすれば一見魅力的な人と見誤ってくれる人も出てくるかもしれない
考えろ！自分の中でほかの人より特化した何かとは？・・・
・・・変態・・・だめだこりゃ