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100年後の恩返し

2020.01.14

引き続きカレー好きの入野の長谷川ではありますが、今回は長めの別の話です。
カルロス・ゴーンがプライベートジェットを乗り換えたことで最近よく名前を聞く国トルコですが、大変な親日国なのをご存知でしょうか?
両国の友好の始まりは明治時代に遡ります。1890年、トルコの軍艦エルトゥールル号は明治天皇謁見の帰り道、現在の和歌山県串本町の沖合で台風の直撃を受けて沈没、乗組員500名以上が犠牲となる大惨事となりましたが、地元住民の必死の救助活動により69人の生存者が助け出されました。そして串本町の住民は、荒天続きで漁ができず、残り僅かだった食糧を惜し気もなく負傷者に分け与えて介抱したそうです。その甲斐あってか、生存者は全員無事に回復し、後に明治政府の軍艦でトルコまで送り届けられました。この話はトルコの教科書に載っているそうです。
そして時は流れて1985年のイランイラク戦争前夜、外国人が続々と自国の救援機で脱出する中、イランに取り残された日本人216人を、救援機を一機増派して助け出してくれたのはトルコでした。この救援機の乗務員は全員が自ら志願したトルコ航空の民間人だったそうです。これに対してトルコ大使館を通じて感謝の意を伝える日本政府ですが、なぜトルコが自国民である乗務員の命を危険にさらしてまで、外国人である日本人を助けてくれたのかが分かりません。そしてトルコ大使は言ったそうです。「私たちはエルトゥールル号の恩返しをしただけです。」
もう泣きそうです。
この話は「海難1890」という映画になっていて、Hulu などでも観れるようですので、是非観てみて下さい。
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