キックボクシングジム『テンクローバージム』は浜松市を中心に静岡県内4店舗と東京都世田谷区に1店舗を構えております。

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オリーブ姉さん

2020.08.11

引き続きカレー好きの入野の長谷川です。
前回書いたカレーうどん発祥の店、三朝庵の近くに「カレーの藤」というお店がありました。
お母さん(調理担当)と娘さん(お姉さん、接客担当)の二人でやっているカウンターだけのお店で、「生を下さい」と注文すると、生卵かけカレーライスの並盛りが出てくるのですが、そのおいしさは勿論のこと、ご飯の量が多すぎて、普通にカレーをかけると皿からこぼれてしまうので、半分ほど食べ進んだところで、お姉さんがもう一度カレーをかけてくれるシステムになっていました。
このお姉さん、お客の側から「カレーかけて下さい」と言わせるのはプロとしてのプライドが許さないとばかりに、カウンター越しにお客一人一人の食べ進めるペースに目を光らせていて、ちょうどカレーがなくなるタイミングで「カレーかけましょうか」と声をかけてくれるのですが、その声に独特の有無を言わさぬ迫力があるというか、そう言い終わる前に皿に手が伸びてきているので、カレーの残りが少なくなってくると、食べている側も少し緊張しました。
しかしながら、時折、この店の暗黙のルールを知らずに、ご飯側のペースを極端に落として二度目のカレーのおかわりを頼む客がいるのですが、お姉さんから「一度だけですよ」とピシャリと冷たく言われるだけでなく、周囲のお客から「この店に来るのは十年早いな」という冷たい視線を一斉に浴びせられ、慌ててご飯をかき込んでお店を出ていかなけばならないという閉鎖的なお店でした。
このお店、私にカレーと生卵という組み合わせを教えてくれたお店だってのですが、今はもう無いそうです。
時代の流れとはいえ、こうした個人経営の個性強めのお店がどんどん無くなっていくのは寂しいものです。
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