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犬馬の齢

2021.11.09

相も変わらずバタバタと毎日を過ごしている
鳴り止まない携帯に激しい物忘れを自覚している
オジさんの手帳は日々メモで埋まっていきます。
それでも後で見直すと字が汚すぎて読めないことや
メモした事すら忘れてしまっていたり・・・
まったく油断なりませんが
こんな人間でも少しは当てにされているという事なので
ありがたい話です。

仕事上、農作物に関わっていると痛感することがあります
それは、自分(人間)の思い通りになる事など一つもない
それが自然というものなのです。
人間も自然の一部です
なるべく周りに迷惑をかけないように出来るだけ
良識ある大人を演じていますが
気力、体力共に衰える中、若い時のように無理が効かなくなってくる
それが自然の流れです。

本を読もうと手に取れば文字はボヤけるし
気晴らしに絵でも描こうと画用紙に向かえば線が二重に見えて
どうにもならない。
「まいったなこりゃ・・・」
今まで何気なく出来ていた事にも、ひと手間ふた手間も
かけないといけない現実に直面する・・・
とはいえ、そうなるのも至極当然
笑い話のネタが一つ増えたと思うあたり
もともとおめでたい人間なのでしょう。
それでも生き方の断捨離が必要ということも感じています。

不思議なもので物忘れが激しくなる一方で子供の頃の記憶はすべてではないにせよ
しっかりと思い出すことが出来ます。
買い物に出かけ駄菓子コーナーを見つけると、ついつい足を止めてしまい
当時と変わらぬ商品を眺めながら、さまざまな場面が思い起こされ
なぜか嬉しい気持ちになるのです。
まあ、食べたいとは思いませんが・・・

毎年、特定の時期になると仕事の関係で農家さんの所へ行くことが増えます。
遠方から来たバイヤーと一緒に山中にある園地を視察して
作柄を見ながら今年度の販売について話し合います。

固い話が続く中、草むらから一匹のヘビが現れると
今までの堅苦しい雰囲気が一変
仕事そっちのけで携帯片手に撮影会が始まりました。
「おい!どこだ・・どこいった!」
「あっ!いた、いた、いた!」
目を輝かせて必死にヘビを追います
その場にいるオジさん全員が童心に帰った瞬間を目にして
少し笑ってしまいましたが
「みんな同じなんだな」と安心しました。

老年になると徐々に精神は子供に帰っていくと聞いたことがあります。
リアルに考えると身の毛のよだつ話ですが
いろいろな意味で脆弱になっていく分
謙虚に生きていくことが必要なのかもしれません。

芽吹いた草木はやがて枯れて土に還り、新たな草木の糧となる
すべての生き物は変えようのない自然の流れの中にいます
人間も例外ではありません。
長谷部














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