解毒剤
2021.12.14
世知辛い世の中
言いようのない不安や不満が日々澱のように溜まっていき
いつしか、そのはけ口を探してしまう。
テレビを見ていてもネットの投稿を覗いても
みんな何かに怒っている。
嫁さんもワイドショーを見て怒り
歌番組に出ているアイドルに怒り
しまいには天気予報を見て怒る
「そんなに怒る必要ある?」
と、言おうものなら
こんどは私に対する恨み節がとまらない。
う~む、どうしたものか・・・
情けは人の為ならず、という言葉があります
人に親切にすればやがては、よい報いとなって
自分にもどってくる・・・という教えです。
いい言葉ですが、もしもどってこなかったら?・・・
ふと、そんなひねくれた考えをもってしまうのです。
人間関係はなかなか複雑です
よかれと思った親切がその人の望むものでなければ
ただのお節介となり
時には仇で返されてしまう事もあるかもしれません。
その時心に溜まってゆくモヤモヤ・・・
親切をするなと言っている訳ではありません
ただ、見返りを期待すれば不満も生まれてしまう
子供の頃、日本の昔話をアニメにした番組がとても好きで
毎週欠かさず観ていました。
その昔話の多くに教訓が含まれており
最後に悪人は罰を受け善人は豊かな生活になり幸せに暮らす。
とても分かりやすい内容なのですが子供ながらに違和感を感じていました。
いい事をすれば必ず見返りがある・・・
「いやいや、世の中そんなに甘くないでしょ・・」と
可愛げのない子供でした、
こんなのが大人になったんだからろくなもんじゃありません。
ある時、車で移動中にたまたま聞いていたラジオで
昔話をテーマに話をしていました。
よく知られる昔話の一つ、かさ地蔵の由来の地へ行き
地元のお婆さんから改めてお話を聞いたそうです。
大晦日、貧しくとも心の清い老夫婦が路端の石地蔵に笠を被せてやり
その恩返しを受ける。
誰もが知っている物語だと思います
ところが、お婆さんの話は最後の部分だけ違っていました。
寝ている老夫婦の所へお地蔵様は恩返しに来ないのです
もちろん、お金も食べ物も運ばれて来ません
翌朝、戸を開けて一面の銀世界を眺めながら
老夫婦は穏やかな気持ちで新年を迎えお話は終わります。
これが、この地域だけのものなのか
話してくれたお婆さんだけのものなのかは分かりませんが
私が子供にかさ地蔵を聞かせるとしたらこちらを選びます。
今の子供たちはとても難しい内容のマンガでも理解してしまうのですから
このお話からも多くの事を学び取ってくれることでしょう。
世知辛い世の中
言いようのない不安や不満が日々澱のように溜まっていき
いつしか、そのはけ口を探してしまう。
情けは人の為ならず・・・
調べるとこの言葉には続きがありました
「与えた恩は忘れても受けた恩は心に刻む・・・」
こんな気持ちで日々生活出来たならば
私の残りの人生も少しは、ましなものになるのかもしれません。
長谷部
言いようのない不安や不満が日々澱のように溜まっていき
いつしか、そのはけ口を探してしまう。
テレビを見ていてもネットの投稿を覗いても
みんな何かに怒っている。
嫁さんもワイドショーを見て怒り
歌番組に出ているアイドルに怒り
しまいには天気予報を見て怒る
「そんなに怒る必要ある?」
と、言おうものなら
こんどは私に対する恨み節がとまらない。
う~む、どうしたものか・・・
情けは人の為ならず、という言葉があります
人に親切にすればやがては、よい報いとなって
自分にもどってくる・・・という教えです。
いい言葉ですが、もしもどってこなかったら?・・・
ふと、そんなひねくれた考えをもってしまうのです。
人間関係はなかなか複雑です
よかれと思った親切がその人の望むものでなければ
ただのお節介となり
時には仇で返されてしまう事もあるかもしれません。
その時心に溜まってゆくモヤモヤ・・・
親切をするなと言っている訳ではありません
ただ、見返りを期待すれば不満も生まれてしまう
子供の頃、日本の昔話をアニメにした番組がとても好きで
毎週欠かさず観ていました。
その昔話の多くに教訓が含まれており
最後に悪人は罰を受け善人は豊かな生活になり幸せに暮らす。
とても分かりやすい内容なのですが子供ながらに違和感を感じていました。
いい事をすれば必ず見返りがある・・・
「いやいや、世の中そんなに甘くないでしょ・・」と
可愛げのない子供でした、
こんなのが大人になったんだからろくなもんじゃありません。
ある時、車で移動中にたまたま聞いていたラジオで
昔話をテーマに話をしていました。
よく知られる昔話の一つ、かさ地蔵の由来の地へ行き
地元のお婆さんから改めてお話を聞いたそうです。
大晦日、貧しくとも心の清い老夫婦が路端の石地蔵に笠を被せてやり
その恩返しを受ける。
誰もが知っている物語だと思います
ところが、お婆さんの話は最後の部分だけ違っていました。
寝ている老夫婦の所へお地蔵様は恩返しに来ないのです
もちろん、お金も食べ物も運ばれて来ません
翌朝、戸を開けて一面の銀世界を眺めながら
老夫婦は穏やかな気持ちで新年を迎えお話は終わります。
これが、この地域だけのものなのか
話してくれたお婆さんだけのものなのかは分かりませんが
私が子供にかさ地蔵を聞かせるとしたらこちらを選びます。
今の子供たちはとても難しい内容のマンガでも理解してしまうのですから
このお話からも多くの事を学び取ってくれることでしょう。
世知辛い世の中
言いようのない不安や不満が日々澱のように溜まっていき
いつしか、そのはけ口を探してしまう。
情けは人の為ならず・・・
調べるとこの言葉には続きがありました
「与えた恩は忘れても受けた恩は心に刻む・・・」
こんな気持ちで日々生活出来たならば
私の残りの人生も少しは、ましなものになるのかもしれません。
長谷部