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2022.01.18

「自分らしく生きたい」それが彼の口癖だった。
その言葉を聞くたびに、なぜか心の中で
消化できない奇妙な気持ちになったことを覚えています。

興味があることは、まずやってみる抜群の行動力
好きな車やバイクがあればすぐに購入し
ドライブやツーリングに出かけ
船舶免許を取得してジェットスキーを楽しんだり
その他、数え切れない資格を取り
夏はバーベキュー冬は鍋パーティーなどたくさんの人達とふれあう
その為、交友関係がとても広く毎日が忙しそうでした。

人と接する事が苦手で家からあまり出たくない
行っても近くのコンビニか本屋の数百メートルと
猫の行動範囲並の私からすれば
なんと自分らしく思いのままに人生を謳歌しているのでしょう。

それゆえ「自分らしく生きたい」この言葉が
どこか満たされない様子で彼の口から発せられることが理解できず
奇妙な気持ちになるのでした。
まるで「そうしなければいけない」
そんな気持ちに駆り立てられているとさえ思えてしまうのです。

やんちゃな学生時代から少しずつ経験を重ねて
気持ちも行動も落ち着いていく
そんな成長の変化にも拒絶反応を示していました
「今の自分は本当の自分じゃない」
「昔の自分を取り戻したい・・・」
ひと昔前の熱血マンガの主人公でも言わないようなセリフを
真剣に語る姿を思い返してみると
「自分らしく生きる」
これが彼の人生最大のテーマだったのだと感じます。

勇気がいることです誤解される時もあるでしょう
一部の人には疎ましく思われるかもしれません。
それをブレる事なく貫き通した(と、私には思える)
ただただ敬服するばかりです。

いっときの感情や周りに流されてしまう私にはとてもできません
きっと「そうしなければいけない」という重圧に
押しつぶされてしまうことでしょう。
ただこんな、いささか情けない「自分らしさ」も
あっていいのではないでしょうか?

こうあるべきと強い信念を持って生きるのも良し
人間,臆病者くらいで丁度いいと肩の力を抜いて
ゆるく生きるのも良し。
それぞれが、その人にとっての正解なんだと思います。
長谷部







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