とまります
2023.01.12
入野の長谷川です。
親戚の3歳の子にバスの降車ボタンのおもちゃを買ってあげました。本物よりやや大きめですが見た目はそっくりで、ボタンを押すとピンポーンと音がして"とまります"が点灯します。
子供の頃、何故かあのボタンが押したかった。しかし押せるチャンスは自分が降りる一度だけ。モタモタしていると他の乗客に押されてしまう。
そして時は流れ、仕事でニュージーランドに行きました。ニュージーランドは英国連邦に属し、日本と同じ右ハンドル左側通行。自動車メーカーや工場がないので関税や規制で自国産業を保護する必要がない、火山国で日本と気候や交通環境が似ている、海路でそれほど遠くないということで、日本のディーラーや車庫証明のステッカーを貼ったままの輸入中古車がバンバン走っていました。(今でもロシア、UAEに続く中古車輸出先第三位です)
オークランド空港でターミナルを移動する際に、三菱ふそう製のオンボロシャトルバスに乗り、ふと窓側を見ると見覚えのあるあのボタンが...。"とまります"の文字は塗りつぶされているものの、元日本の路線バスに違いない。押したい。おそらく電源や配線は切ってあるだろう。いや、それはあくまで日本人の感覚であって、そのまま普通に作動するかもしれない。
結局、押せなかった。