条件付き降伏
2023.11.28
よく相性がいい悪いという言い方をします。
これは人にかぎらず物や場所にいたるまで
理由は分からないけれど何だか苦手、しっくりこない、落ち着かない・・・
なぜ?・・といわれてもうまく説明するのが難しいこの感覚は
見た目で判別できないことが多い為なおさら厄介だ。
以前、機械の不具合で業者を呼び部品を交換したにもかかわらず
改善されなかった時の業者の言葉
「部品との相性が悪いのかも・・・」
?・?・?・素人には意味不明であるが
電子工学を無視しているかの様なこういった事例も現実に起こっている。
とりわけ私は機械との相性が悪いようで
それまで順調に動いていた製造ラインが私が入ったとたんに
調子が悪くなったり
自動ドアが反応しないことなど日常茶飯事
今は自宅玄関の照明に嫌われている。
壁にあるスイッチを何度押しても明かりがつかない
接触が悪いのかと思いスイッチを押すタイミングや
指の角度などを微妙に変えてみるが無反応
まるで「何か?」とでも言いたげなほどつれない態度
いいだろう・・・こうなりゃ根くらべだ
お互い精根尽きはてるまでとことんやろうじゃないか!
鼻息荒く意を決した瞬間、隣の扉が激しく開き
「さっきからカチカチうるせえよ!」
嫁さんに怒鳴られる始末
「足りないんだよ・・やさしさが・・」
そう言って嫁さんがスイッチを押すと
何事もなかったかのように明かりが灯る玄関
「嘘でしょ~」
「ほらな」
謎に勝ち誇った嫁さんの態度に腹立たしさを覚えながらも
完全なる敗北に膝から崩れ落ちるのでした。
偶然と呼ぶにはあまりにも出来すぎていて
押入れから大成功と書かれたプラカードを掲げた
おじさんが出てくるのではないかと思えるほどだ。
しかし、これは紛れもない事実
ひょっとすると携帯のAIに私が話しかけても
「チョット、ナニイッテルカワカラナイ」
と取り合ってもらえないかもしれないが
それはそれで面白そうなので一度ためしてみようかと
思う今日この頃である。
長谷部